こんな森林整備を目指しています!
・100年生の優良大径木生産を意識した選木・間伐率
・仕上がりの美しさ
・森林文化の伝承
森林整備の前と後で山はどう変わるの?
手入れ不足の山を放置すると…
間伐すると…
陽が入らず、風が通らず、暗く近付きがたい
山へ入るためには、未整備の斜面を上り下りしなくてはならない
陽が入り、風が通り、気持ちよく山に入れる
作業道ができ、山へ入りやすくなる
地面が緑化されず、むき出しになり、土壌や土砂が流出する
洪水や土砂災害の可能性が大きくなる
日が当たり林床植生が回復すると、土砂流出防止になり、土壌が作られるようになる
水や土を保持する力が高まる
単調な環境で、限られた生物しか生息できない
周辺の手入れ不足の人工林とは異なり環境が現れ、生息できる生物が増える
木材資源は使われることなく山に留まったまま
木材資源は加工されて私たちの生活の役に立つ
過密で木が太ることができず、貧弱なモヤシ林になり、全体の材木の質が下がっていく
質の良い木をさらに大きく育てることができ、林全体の材木の質が上がっていく
(人工林)
人の生活圏の近くで獣が増え、獣害が起こりやすくなる
人と獣の棲み分けができ、獣害対策になる
(里山林)
森林整備事業の流れ
① 森林経営計画(5ヶ年の森林整備計画)の提案
森林組合から山主さんへ間伐等の森林整備計画の提案をさせて頂き、承諾を頂きます。森林経営計画は、林班ごとにまとまった面積(30haほどから)を対象に樹立する必要があり、場合によっては数十人規模の山主さんの承諾が必要となります。
② 施業内容(1ヶ年)の決定
森林経営計画を樹立した区域の施業予定地(5ha以上)において、山主さんと山林境界を確認し、間伐等施業内容について話し合います。将来、どんな森林に成長するのかイメージを共有しながら、間伐割合や伐採木、伐採樹種を決めていきます。その後、できる限り山主さんの負担金の発生しない方法を考え、おおよその事業負担金または事業利益を見積りします。
③ 施業の実施
森林組合の技術職員や請負作業班の職人達が森林整備を行います。将来の目標とする森林像を見据えながら、日々作業を行います。整備による山への負担が少なくなるよう配慮し、かつ伐採木が高く売れるよう造材を考えます。
④ 伐採木の販売、補助金申請
施業が完了したら、森林組合が山主さんに代わって、伐採木の販売や行政へ補助金申請を行います。伐採木は、木材市場や合板、集成材工場、チップ工場など、木材の品質に応じて高く売れる販路へ販売します。
⑤ 事業の精算、施業の継続
補助金を受領したら1年目の森林整備事業の精算を行います。木材売上収入に応じて事業負担金のご請求または事業利益のご返却を行います。引き続き、5ヶ年森林整備計画の2年目事業に取り掛かります。
搬出間伐の流れ
最近では、間伐した木材を山から搬出して販売する搬出間伐を行っています。